■ヒトの心を動かすことが広告(キャンペーン)の本質なのだなぁ。広告(キャンペーン)で重要視しなければならない感覚として「絶対的に面白いこと」「絶対的にお得なこと」この二つのいずれかに該当することが基準だと思います。これが無いものは除外する。(※理想) (担当:i)
新聞の媒体力を検証する”ベルギー新聞団体によるアンビエントプロモーション
海外の広告・宣伝・プロモーション事例情報を提供している「ブログタイムズBLOG」からの厳選記事を紹介するこの連載。新聞を読んでいる大手企業のトップの方々、自分が乗ってるハイヤー周辺で大変なことが起きていることにまったく気づいていないご様子。このキャンペーンが伝えたかったこととは? 毎週水曜日更新。
経営トップの皆さんの「スルー力」がすごすぎます……
ベルギーの新聞社で構成された業界団体「Newspaperswork」による、『新聞の広告媒体としての価値を示す』ためのアンビエントプロモーション。
施策のコンセプトは、新聞に今なお読者の“アテンション”を得られるほどの媒体価値があるかどうかを実験で検証するというもの。
同団体はこの実験にあたり、コカ・コーラ、BNPパリバ、テレネットという大手広告主3社のトップに、1日限定で運転手つきのハイヤーを無償で提供します。お抱え運転手が運転している中、3人のトップがハイヤーの後部座席に座って新聞を読みふけるところから今回の実験はスタートします。
同団体は、彼らの新聞を読む気をそらせようと車外で様々なスタントを仕掛けます。たとえば、道路を炎に包まれた男性をジョギングさせたり、熊が運転する車をハイヤーに並走させたり、運転手がズボンを脱いで運転を続けたり、宇宙飛行士の格好をした人が通りを横断したりします。
この奇妙なスタントに遭遇した一般の歩行者は思わずこの光景に目を奪われましたが、ハイヤーの後部座席にいた3人のトップは、“新聞を読むことに熱中していたために”一切気付きませんでした。
ラストは、ズボンを脱いだ運転手が目的地に着いて後部座席のドアを開くところで実験はフィナーレを迎えます。
新聞社の主要広告主のトップに身をもって『新聞の媒体力』を理解してもらいつつ、その模様を収めた動画を通じて他の広告主にも知ってもらおうというアプローチ。「新聞が読む人をどれだけ夢中にさせるパワーがあるのか」、いわゆる『リーチの量』ではなく、『リーチの質』をユニークな切り口でアピールしていますね。
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