2013年6月28日金曜日

いい記事多すぎ。デジタルマーケティング全般



ちょっとお休みしている間に、いい記事の多すぎるメルマガが、 MarkeZine編集部から来ており、全部コピペしちゃいます!!!


◆さらに効果を高めよう!LINE@のデータを分析して運用を改善しよう【第4回:あ
なたのお店を繁盛店にするLINE@活用の法則】
 植原正太郎他[著]
 この連載ではLINE@の使い方から戦略の立案、そして配信のアイデアまで順を追
って解説してきました。LINE@の効果を上げていくためには、日々の取り組みを振
り返ることが重要です。最終回となる今回の記事では、友だち獲得数、配信メッセ
ージの開封率、クーポンの利用率などのデータから運用を改善する方法を解説して
いきます。

◆ユニファイドキャンペーンで何が変わる? 自動アップグレード前に押さえてお
きたいポイント
 MarkeZine編集部他[著]
 スポンサードサーチではマルチデバイス化に対応するため、キャン
ペーン機能の強化を実施予定です。今回は、この機能強化の総称である「ユニファ
イドキャンペーン」について紹介します。

◆ボディコピーでよくやりがちな<貧乏性コピー> もったいない精神は今すぐ捨
てよう!
 有田 憲史[著]
 人気連載「ノンクリエイターのためのWebコピーライティング講座」が[強化編
]で戻って来ました! 広告は大好きだし文章も問題なく書ける、でもコピーの成
果はイマイチ……というあなたのために、“あるあるミス”を取り除い
ていきます。今回は、特にボディコピーによく見られる<貧乏性コピー>について
です。

◆データを用意する人、分析する人、活用を働きかける人 アナリティクスで必要
3つのロール
 津田高治[著]
 前回は、アナリティクスの過程の全体像を解説しました。今回は、アナリティク
スに必要な3つの役割と、その担当者に必要とされるスキルを紹介します。また、
過渡期にある現在、分析ツールに求められる役割についても考察します。

◆「優秀なクリエイターがオンラインへシフトすれば、デジタル広告の世界は激変
する」 米Fortune誌総合監修者×AOL CEO対談レポート
 MarkeZine編集部他[著]
 4910日の2日間、米国サンフランシスコで開催された「Ad Tech san Francis co 2013」。Moscone Center Westの広いカンファレンス会場には200社以上のスポ
ンサーが展示し、全米から約10,000名のマーケターが集結、イベント前夜から最終
日までスポンサー企業主催のネットワーキングパーティが街のいたるところで毎晩
繰り広げられた。日本からも20名以上の業界関係者が参加したこの一大イベントの
ハイライトをレポートする。

◆速すぎてフォローできないTwitterアカウント
 山田 健介(株式会社PR TIMES)[著]
 海外の広告・宣伝・プロモーション事例情報を提供している「AdGang」からの厳
選記事を紹介するこの連載。FIATのコンパクトカー「ABARTH 500」は、おにぎりの
ようなカワイイ姿からは想像もできないスピードを出すことができます。ドイツで
展開された“クルマの速さ”を表現する秀逸なキャンペーンです。毎週
水曜日更新。

LINE@で売り上げを伸ばそう! お店にお客さまを呼び寄せるメッセージ配信のポ
イント【第3回:あなたのお店を繁盛店にするLINE@活用の法則】
 植原正太郎他[著]
 前回はお店のアカウントの「友だち」を増やしていく方法を説明しました。友だ
ちが増えた後は、いよいよメッセージやクーポンを配信してお店に集客していきま
しょう。今回は、メッセージ配信の基本から、客足が鈍る雨の日のためのクーポン
、在庫ロスを軽減するためのクーポンなど、状況に応じた効果的な活用法を解説し
ていきます。

◆“サイト上のおもてなし”で離脱を防ぐ 2025%のCVR向上が見込める「次世
Web接客サービス」
 MarkeZine編集部他[著]
 日本ではなぜか普及していないが、アメリカを中心に「Webサイトを運営するな
ら必要不可欠」になっているマーケティングツールがある。今春から、日本でも本
格販売を開始するというそのツール。世界で8,500社が導入済みというツールは一
体どんなものなのだろうか。来日中の創業者に話を聞いた。

◆「初回訪問で如何に胃袋を掴むか、そこが勝負」 売上高1,000億円目指すオイ
シックスの成長秘話
 TAMA[著]
 00年前後といえばEC黎明期と言われていた時代。ゴルフダイジェスト・オンライ
ン、ネットプライスドットコム、ケンコーコム、マガシーク、スタートトゥデイ―
―黎明期に産声を上げたEC企業は次々に株式を上場した。有機野菜などのECを手掛
けるオイシックスはそんな上場EC企業と同世代にあたる。EC業界で長らく「上場予
備軍」とささやかれオイシックスは、創業から12年超が経った今年3月、マザーズ
に株式を上場した。今や当たり前になりつつある産地直送の通販・ECビジネス。EC
黎明期時代から先進的に取り組んだオイシックスの成長に迫る。

◆活気づくママ市場をねらえ!Webとリアル、双方でアプローチ、ママ参加型イベ
ント「マムズフリマ」の魅力に迫る
 高島知子他[著]
 今、企業から高い関心が寄せられている“ママ市場”。家庭のお財布
を握るママは、テレビCMよりもネットでの口コミに影響を受けるという調査結果も
出ている(Ameba利用者への調査より)。そんなママ市場をさらに活性化させ、発
信意欲が旺盛なママブロガーたちと一緒に盛り上げていこうと、今年の5月にサイ
バーエージェントはママ事業部を設立した。子どもを持つ母親向けの事業を強化す
る、その取り組みについてお話をうかがった。

◆“学研のおばちゃん”に代わる顧客接点 家族向けSNSwellnote」で”個客”
マーケティングの実現目指す
 中嶋嘉祐他[著]
 幼児向けのドリルから始まり、塾、参考書、高校・大学受験、就職支援に高齢者
向け住宅・介護サービスとライフステージごとに合わせた幅広い製品・サービスを
提供している学研。実は、古くはIBMのスパコンを日本で2番目に導入し、電子書籍
化率は業界トップクラス、教育のICT化にビジネスチャンスを見出すなど、IT活用
に率先して取り組んでいる企業だ。そんな学研がITを駆使することで、今度はマー
ケティング活動を大きく変革しようとしている。

◆最も反応が高かったメール件名は“Hey” オバマ・キャンペーンのEメール戦略
 MarkeZine編集部他[著]
 サンフランシスコで開催された最新のマーケティングに関するカンファレンス「
Interact2013」の2日目。オバマキャンペーンでEメールマーケティングを担当した
Toby Fallsgraff氏による「選挙に勝つ正しいデジタル戦略」と題した講演が行わ
れた。講演では「オバマ・キャンペーンのEメール戦略」についてが語られた。

LINE@アカウントの友だちを増やそう!お店やWebでの友だち獲得方法【第2回:
あなたのお店を繁盛店にするLINE@活用の法則】
 植原正太郎他[著]
 前回は、LINEというサービスの基礎的な説明から、LINE@の特徴、そして店舗ご
との戦略策定のステップについて説明しました。今回は、効率的にお店のアカウン
トの「友だち」を増やしていく方法を、店舗内、Webサイト、ソーシャルメディア
などの場所別に解説していきます。

◆価格や利便性以外の観点から、顧客を惹きつける方法とは?【ゲーミフィケーシ
ョン実践編第4回】
 深田 浩嗣[著]
 この連載では、ゲーミフィケーションをWebマーケティングにおける課題解決に
使うための方法を紹介しています。前回は「優良顧客の捉え方」について、購買の
頻度や金額以外の2つの指標「熟練性」「関係性」を提示しました。今回はそれら
を高めるためのゲーミフィケーション活用法について解説します。

◆キャンペーン起点のマーケティングは終わる 顧客中心、ブランド体験創出がカ
ギとなる時代へ
 MarkeZine編集部他[著]
 2013521日から23日にかけて最新のマーケティングに関するカンファレンス
Interact2013」がサンフランシスコで開催された。初日のキーノートは主催元で
あるレスポンシス社 プレジデントのScott Olrich氏による「マーケティングの新
時代」と題した講演が行われ、「顧客を全てのマーケティングの中心として対話を
進める必要性」について語られた。

2013年6月12日水曜日

消費者が携帯キャリアを選ぶ基準は「ネットワーク通信の品質」?

http://news.mynavi.jp/articles/2013/06/11/mmd/



5月に相次いで行われたNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの新製品発表会。これにより、2013年夏モデルのラインナップが出揃った。ここ最近の傾向として、端末間に性能差がなくなってきていることが挙げられる。これは今夏の新製品を見比べてみても顕著だった。しかし純増数やMNPの動向に目を転じてみると、携帯キャリアによって事情は大きく異なる。これまでマイナビニュースでも取り上げてきた通り、ここのところNTTドコモではMNPによる他キャリアへの転出が続き、一方でKDDI(au)とソフトバンクでは契約者数が伸びている。今、利用者は携帯キャリアにどんなイメージを抱き、何を基準にスマートフォンを選んでいるのだろうか。
MMD研究所では「携帯キャリアに関する意識調査」を行い、その結果を公表した。同調査はNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの提供するスマートフォンの利用者(各400人、計1200人)を対象に行ったもの。「キャリア選択時の重視点」「ネットワーク通信に対する不満」「各携帯キャリアのイメージ」など、8つの質問事項が用意された。今回の調査はMMD研究所が2013年5月31日から6月4日まで行ったもの。調査方法はインターネットによるもので、調査対象は20歳以上のNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクのスマートフォンを利用している男女、有効回答は1200人(各キャリアとも400人ずつ)だった。

キャリア選びの重視点は?

スマートフォン利用者に「携帯キャリアを選択する際に重視した点」を聞いたところ、「月額料金が安い」が最も多く45.8%、次いで「通信が安定している」が37.3%、「通話エリアが広い」が33.7%と続いた。端末が高機能になるにつれ、端末価格が上昇してしまうのは当然の成り行きだ。そのため各社とも、端末価格を分割しパケット料金から差し引くなどの割引サービスを導入している。しかし消費者はまだまだ高いと受け止めているようだ。今後、キャリア側のさらなる企業努力が求められるだろう。注目したいのは、2位から5位までが通話・通信などの電波状況に関する項目だという点。つまり「ネットワーク通信が良いこと」がキャリア選択時に重視される傾向にあることが分かった。これは不満足度を聞いた次の質問の結果にも表れている。
携帯キャリアを選択する際に重視した点
不満度をキャリア別に見た結果では、「通信速度の遅さ」ではNTTドコモの44.3%、KDDI(au)の41.0%、ソフトバンクの31.5%、「パケ詰まり」ではNTTドコモの31.8%、KDDI(au)の34.3%、ソフトバンクの21.0%、「通信障害」ではNTTドコモの23.8%、KDDI(au)の29.0%、ソフトバンクの16.3%の利用者が「不満」と答えている。
次に、スマートフォンを利用する上での「ネットワーク通信の不満」を聞いたところ、「不満を感じていない」が32.1%となり、残りの67.9%がネットワーク通信に対して"何らかの不満"を感じていることがわかった。不満を感じている項目としては、「通信速度の遅さ」が38.9%、「パケ詰まり」が29.0%、「通信障害などのトラブル」が23.0%で上位となった。
キャリア別に見てみると、NTTドコモの利用者の70.2%、KDDI(au)の利用者の74.5%、ソフトバンクの利用者の59.0%が「ネットワーク通信への不満」を感じている結果となった。携帯キャリア各社は現在、LTEや4Gといった次世代ネットワーク通信の「エリアの広さ」「速さ」を競う広告を展開し、それぞれが「自社の強み」としてユーザーにアピールしている。実際、快適なインターネット通信を背景にSkypeやLINEなどのチャットアプリ、FacebookやTwitterなどのSNSが隆盛し、YouTubeやニコニコ動画といった動画サービスも広く人気を集めている。これらの快適さを体験しているユーザーだからこそ、ひとたび「通信障害」や「パケ詰まり」などによる通信トラブルが発生すると、それが「携帯キャリアへの大きな不満」へとつながってしまうのだろう。
ネットワーク通信の不満(画像左)とキャリア別の不満内容

安心感ではNTTドコモ、通信を改善しているのはソフトバンク

利用中の携帯キャリアに関わらず、直近3カ月で「携帯キャリアにどのようなイメージを持っているか」を電波状況や割引、アフターサービスなど全12項目について聞いたところ、「端末ラインナップ」「使用における安心感」「信頼性」のイメージが最も良いのはNTTドコモ、「通話品質」「通信品質」「通信速度」「通話エリア」「通信エリア」など電波に関するネットワークイメージが最も良くなっていたキャリアはソフトバンクだった。ここのところ立て続けにデータ通信障害、音声通信障害を起こし、また5月21日には消費者庁より「au 4G LTE」の広告の一部について景品表示法に基づいた措置命令を受けたKDDI(au)。残念ながら「携帯キャリアにどのようなイメージを持っているか」という質問で、存在感を発揮することはできなかったようだ。
直近3カ月の携帯キャリアへのイメージ
スマートフォンの時代となり、ユーザーが携帯電話に求めるものは「インターネット通信の快適さ」へとシフトしてきている。つまり携帯キャリアを選択する基準は「より確実に快適なインターネット通信環境を提供する会社」となりつつあると言えるだろう。既述の通り「携帯キャリアにどのようなイメージを持っているか」の質問に関して、今回ソフトバンクが多くのポジティブな票を集めたことが分かった。これは「スマホ時代のつながりやすさNo.1」を標榜する同社の企業努力が実りつつあることを意味している。ひいては、こうしたユーザーの肯定的なイメージが、純増数において他キャリアに抜きん出ている理由にもつながっていると言えそうだ。
(執筆 : 大石はるか)

「メッセージ」から、友人・知人がiPhoneユーザかどうか分かっちゃう!?

友人・知人がiPhoneユーザかどうかを把握しておくことは、いろいろな意味で重要だ。たとえば、同じ携帯電話会社間、かつ決められたプランに加入しているという条件は付くが、日中の通話料が無料になる。気の知れた間柄ならアプリの情報交換もできるし、『友達を探す』に登録してお互いの現在地を確認しあう、などという使い方も可能になる。
iPhoneを使っているかどうかを知るためのもっとも確実な方法は、相手に直接質問すること。メールや電話、SNSのメッセージ機能どれを使ってもいい。しかし、その前段階……知り合ったばかりの相手、これから仲良くしたい相手に「スマートフォンはなにを使っていますか?」などと単刀直入に聞くのはいかがなものか。こっそり確認できれば、「いやあ、僕はiPhoneを使っていまして」「私もです!」といった会話も成り立とうというものだ。
直接質問せずに、知り合いがiPhoneユーザかどうか調べるには、『メッセージ』を使うといい。宛先欄に相手の携帯電話番号を入力し、その後メッセージ入力欄をタップしてみよう。そしてもう一度宛先欄の空白部分をタップすると、入力した携帯電話番号の色が水色か黄緑に変わる。
現在のiOSはApple IDの設定が必須であり、そのとき携帯電話番号(iPhoneの場合)とメールアドレスの登録が義務付けられる。水色はiMessageでやり取りできる相手であり、Apple IDに携帯電話番号がヒモ付けられたiPhoneユーザだ。黄緑の場合、入力した携帯電話番号がApple IDにヒモ付けられていないことを意味するため、iPhoneユーザでない可能性が高い。
もっとも、この方法でiPhoneユーザかどうかを調べる場合、前提条件として携帯電話番号の入手が必要になる。これを聞き出すほうが、iPhoneユーザかどうかを尋ねるよりよほど難易度が高いのでは、という疑問はこの際置いておこう。

操作手順をカンタン解説

1 『メッセージ』で新規メッセージを起動し、宛先欄にiPhoneユーザかどうか調べたい相手の携帯電話番号を入力する。その後、メッセージ入力欄をタップする(なにも入力する必要はない)
2 宛先欄の空欄部分をタップすると、電話番号の色が変化する。黄緑色の場合、その番号がApple IDにヒモ付けられていない、つまりiPhoneユーザではない可能性が高いことがわかる
3 水色に変化した場合、Apple IDにヒモ付けられた番号、すなわちiPhoneユーザと判断できる
(提供:iPad iPhone Wire)

ドコモ、ついにiPhone 5発売!?……公式サイトの記載が話題に

 http://www.rbbtoday.com/article/2013/06/05/108776.html
 
ドコモ、ついにiPhone 5発売!?……公式サイトの記載が話題にドコモ、ついにiPhone 5発売!?……公式サイトの記載が話題に
 
「大人気のiPhone 5が入荷しました!ご来店はお早めに!」。こうした宣伝文句がドコモの公式サイトに掲載されたとして、一部で話題となっている。ただし、NTTドコモ本体ではなく、同社が2012年末にシンガポールに設立した現地法人ドコモシンガポールの公式サイト上での話だ。同サイトでは、今年の1月10日に上記のリリースを掲載している。

 ドコモシンガポール公式サイトを確認すると、「Xperia Z」や「GALAXY Note II」など日本のドコモでもお馴染みの端末の入荷状況だけでなく、「iPhone 5」や、「iPad mini」入荷のお知らせが掲載されている。「大人気のiPhone5が入荷いたしました。16GB、32GB、64GB全て取り揃えております。お早めにご来店ください。」「iPad miniが入荷しました。色は白になります。」といった具合だ。

 シンガポールの話とは言っても、ドコモグループのサイト上に“iPhone”や“iPad”の文字が躍るのは新鮮でインパクトがある。そのため、日本でも間もなくiPhone 5を取り扱うのではないか。ついにドコモがiPhoneを発売するのか。など期待する声も多く挙がっているが、果たしてどうだろうか。

 注意したいのは、ドコモシンガポールはあくまで現地の通信会社StarHub社の販売代理店であるということ。StarHub社が提供する携帯端末やブロードバンド回線について、現地在住の日本人向けに、ドコモの日本人スタッフが操作方法や料金プラン、申込受付などを案内している。つまり、ドコモがiPhone 5を取り扱っていると言っても、ドコモの回線を使うわけでも、ドコモと契約を結ぶわけでもないということ。この件でドコモ広報部にも話を聞いてみたが、やはりドコモシンガポールは代理店としてStarHub社の端末を種々取り扱っているだけで、ドコモからiPhoneが発売されるかどうかという話と今回の件はまったく無関係とのことだった。

 ドコモからiPhoneは発売されるのか、発売されるのであればいつなのか。常に話題に上る話ではあるが、少なくとも今回の件で発売の期待を高めるのはやや早計であるように思う。
《白石 雄太》

アマゾン公式Twitterがゴミ箱に対して「こちら新型 Mac Proではありません」

アマゾン公式Twitterがゴミ箱に対して「こちら新型 Mac Proではありません」

昨日アップルの発表会で発表された『Mac Pro』。ハイスペックなデスクトップパソコンと円柱型という変わった外見に会場は驚きに湧いていた。ネット上では「茶筒」「ゴミ箱」と揶揄されるも以外と小さいということが判明し「これはなかなか良いかも」と言われていた。

そんなゴミ箱と言われていた『Mac Pro』だがアマゾン公式『Twitter』が次のようにツイートしている。

「皆さん、たくさんツイートいただいていますが、こちら新型 Mac Proではありません...」

とネタなのか本気なのか分からないツイート。しかしゴミ箱を見てみると実際に似ている。これは間違えてワゴンに入れてしまいそうだ。

ニッセンオンラインもこれに便乗して「こ、こちらのことでしょうか・・・?」とつぶやいている。しかし投稿された商品は『Mac Pro』は似ても似つかない『パックンダスト キャット』というネコの可愛いゴミ箱。これはこれで少し欲しいような。

黒い筒状の商品が今年流行りになるかも?

アマゾンの公式Twitter

2013年6月11日火曜日

アップル、音楽無料配信の新サービス今秋開始 まず米国で 新OS向け

アイチューンズ・ラジオを紹介するアップル幹部(10日、米サンフランシスコ)=AP
アイチューンズ・ラジオを紹介するアップル幹部(10日、米サンフランシスコ)=AP
 【シリコンバレー=岡田信行】米アップルは10日、音楽をストリーミングで無料配信する新サービス「iTunes Radio(アイチューンズ・ラジオ)」を発表した。スマートフォン(スマホ)「iPhone(アイフォーン)」やタブレット(多機能携帯端末)「iPad(アイパッド)」などを動かす基本ソフト(OS)「iOS」の次世代版「iOS7」配布に合わせて、今年秋からまず米国でサービスを始める。
 サンフランシスコ市で10日、社内外のエンジニアを集めて開幕した同社の世界開発者会議(WWDC)でティム・クック最高経営責任者(CEO)ら幹部が登壇して発表した。
アップル、音楽をストリーミングで無料配信する新サービスを発表(10日)
アップル、音楽をストリーミングで無料配信する新サービスを発表(10日)
 対象機器は、iOS7を搭載したiPhoneやiPad、iPodタッチ、アイチューンズに対応したマックやパソコン、テレビをネットに接続してコンテンツ(情報の内容)を配信する付属機器「アップルTV」。ユーザーは、好きな楽曲を無料で視聴できるようになるほか、同じ画面から簡単に楽曲を購入してダウンロードすることもできる。新サービスの視聴料は、広告でまかなう。
 アップルは2011年6月のWWDCで、同社共同創業者の故スティーブ・ジョブズCEO(当時)がクラウドサービス「iCloud(アイクラウド)」を「iOS5」とともに発表。データセンターを自社で建設し、ユーザーのデータをサーバー上に預かるサービスを11年10月から始めた。iCloudユーザーは写真や文書などをサーバーに保存できるほか、音楽配信サービス「iTunes(アイチューンズ)ストア」で購入した楽曲や電子書籍、アプリを、保有する別のiCloud対応の端末にもダウンロードできる。アップルはネット接続できないオフラインの状態でも音楽やアプリが楽しめることを重視。これまで、他社が展開しているようなストリーミング配信を基本とする、クラウド型の音楽配信は手がけてこなかった。
 アップルは、パソコン「マック」を動かす「マックOS」も全面刷新する。「マックOS X(テン)」の新バージョン「マーベリックス」はiOSとの連携をさらに強化。地図機能を統合し、自宅や会社の「マック」で行き先や経路を調べ、そのナビゲーション情報を、iPhoneやiPadに送って見ながら移動するといった使い方ができる。

2013年6月7日金曜日

「見えない価値」のとらえ方

http://www.advertimes.com/20130604/article113936/



隙間なくびっしり停まった路上駐車
私のパリの移動手段は、Autolib(オートリブ)だ。Autolibとは、乗り捨てのできる電気自動車。パリ市内に4000カ所の充電スポットがあり、自宅近くにもちょうど充電スポット(ステーション)があるためよく利用している。
利用するのは、すごく簡単。年会費180ユーロを払うとフェリカと同じようなICカードがもらえ、それを充電スポットの端末にかざすだけでどの車にも乗れる。通常のレンタカーような傷のチェックや保険の説明などは一切なし。車を見つけたら、カードをかざし、充電プラグを抜けばすぐ出発できる。そして返却も同じく充電スポットを見つければ駐車して充電プラグを差せばオッケーという手軽さだ。
私がこれを利用している理由は、大きく分けると2つある。
一つには、パリはタクシー不足だ。東京ほどタクシーがいない。雨の日や夜中はまず空車は走っていない。1時間近く歩いて帰ったということもあった。パリの夜は歩いても気持ちがいいのでさほど苦にならないのだが、街中を1時間歩いても結局空車のタクシーは見つからなかった。こんなときAutolibはとても便利だ。

autolibのナビ。駐車スポットが表示されている。

autolibのアプリ。どこに空車があるかすぐにわかる。
もう一つ、パリでは駐車場が見つからない。どの道もぎっしり駐車されていて、空きスペースを見つけるのは至難の業。しかし、Autolibは駐車する場所に充電スタンドがあるため、駐車場に困ることがない。なによりも、ナビで空いている駐車スペースを示してくれる。そして、行き先の駐車上の予約も簡単にできる。このシステムとナビとの連動は、スマートフォンアプリからも可能で、手元で近くのAutolibの空車状況が確認でき、予約もできるのだ。
あらゆることがアナログなパリでもAutolibだけは未来の乗り物のようだ。
そして何よりも魅力的なのは利用料金だ。年会費を払えば、あとは時間単位で借りることができる。もちろんガソリンを満タンにして返却する必要もなく(電気自動車だから!)、30分で5ユーロ。タクシーよりも安いだけでなく、数人で乗ればメトロよりも安くなる。ステーションはパリ市内に4000カ所あるため、感覚的には、2、300メートルごとにある。5、6分歩けば、見つけることができる。

autolibの充電ステーション
実は東京でも一度電気自動車を借りたことがあったのだが、充電スポットがなかなかないことと、充電にとても時間がかかるので、短時間の利用ならともかく、2、3時間を越えるドライブだと正直なかなか難しいものがあると感じた。
その点Autolibはパリ市内ならどこでも乗り捨てができるため、充電がなくなったらどこかのステーションに乗り捨てて、なんなら充電済みの車と交換すればいい。といっても、この1年週5くらいでオートリブに乗っているが、充電がなくなるような事態に陥ったことはない。
ものすごく便利なAutolibだが、ここ1年で台数も、利用者も増えたため車の消耗も激しく、状態が良いとはいえない車に当たることもある。たまに窓が閉まらなくなっているものもあるし、サイドミラーが壊れていたりする。そして、車内にはだいたいゴミが落ちていて、シートにはなにかのシミが付き、車体はすごく汚い。しかし、動かないことはない。なんとか動くし、10分ぐらいの移動なら全く支障はない。
以前日本でレンタカーを借りた時のことだ。
夏の暑い日に地方で、駅から少し離れた神社に行きたかったので、レンタカーを借りた。タクシーよりも安いので、レンタカーを予約しておいたのだが、その時間に車をとりに行くと、車内や車外がきれいに清掃されていたばかりか、クーラーをかけて私が借りに来るのを待っていてくれたのだ。受付の女性は「お車クーラーかけておきましたが、寒すぎるようでしたら、申し訳ございません」と私に言った。
きれいな室内と磨き上げられたボディ、そしてクーラーがかかっているのはとても快適だったが、車は最も安いコンパクトの車、5,000円のレンタカーでここまでのサービスをするものなのかと、パリの無愛想なサービスに慣れつつあった自分は驚き、やり過ぎではないかと思った。
同じような驚きは、コンビニにいったときにも感じた。あるコンビニのレジの上に、こんな物が張ってあった。大きなコピー用紙に、電話番号と「お電話いただければ80円のコロッケを揚げたてでご用意致します」と書いてある。
パリにも中華のお惣菜屋さんは街にあるし、デパートにも高級食材のデリはあるが、1€の春巻きを電話すれば揚げたてで用意してくれるところはない。日本のホスピタリティ(?)の高さに驚いた。
はたしてこれは、ホスピタリティと呼ぶべきものなのだろうか?
間違いなく言えることは、このサービスを付加することによって、価格に跳ね返っていることはない。揚げ置きを買っても、クーラーがかかっていなくても、値段は同じである。つまり文字通りサービス(無料)である。
つまり、付加価値=価格にはなっていない。このサービスは、同業他社との差別化を図る競争から生まれたものだと思うのだが、付加価値を無料で提供しているとってもいい。
日本には、こういう競争から生まれたサービスがたくさんある。たとえば宅急便が時間指定できるなんていう細やかなサービスは、パリではありえない。それどころか、確実に受け取るために日を指定して、家でずっと待っていても、呼び鈴が鳴らない。おかしいと思って郵便受けを見ると不在通知が入っていた、などということもある。面倒くさかったのかなんなのか、宅配の担当者が家のドアまで来もしないで、集合ポストに不在通知を突っ込んでいったのだ。はっきり言って頭に来るが、こんなことは日常茶飯事だ。
日本では、どこの配送業者に頼んでもそんな酷いことにはならない。しかし、パリで本当に大切なものを届けるには、ちゃんとしたクーリエサービスをつかわないといけない。そして、それは通常の宅配便よりもずっと高い。
見えない価値(物ではない)にお金払うことに日本人は慣れていない。
ちょっと前にあった大阪・天王寺区のデザイナーを無報酬で、という話は実はこれに近いマインドなのではないかとおもうのだ。
例えば、印刷屋さんでもポスターはデザインできるだろう。ある印刷屋さんが仕事を取りたいがために、デザインは無料で見積もりを出したとする。そうすると、そのデザインという見えない仕事はサービス(無料)だということになる。一度それを経験した人はその後もずっとデザインは無料だと勘違いするというわけだ。
これはコンビニの揚げたてコロッケにも、あらかじめクーラーをかけてお客様をお待ちするレンタカー屋のホスピタリティにも、時間通りに届く宅急便の安心感にも同じことがいえる。
しかし、実はこのサービス(無料)にはとてもコストがかかっている。でもお客さまにはそれが目に見えないので、無料だと思ってしまっているだけだ。
こんなエピソードがある。ピカソがカフェである婦人に絵を描いてくれと頼まれたので3分で1つの絵を描いた。それをピカソは5000フランだと言ったのだが、依頼した婦人は3分で描いた絵が5000フランなんて高いと言う。それに対してピカソは「私はここまで来るのに一生を費やしたのです」と答えたそうだ。
人はそれぞれ別の時間を生きていて、その中で洗練させてきた独自の技術やシステムがある。もちろんピカソの絵とバイトの揚げたコロッケは全く違うと思うが、受け手側の想像力の欠如という意味では同じだと思う。それを当たり前のようにサービス(無料)で受け取るのではなく、相手の苦労を想像し、感謝し、対価を支払うことこそ、豊かで多様性のある社会になっていくのではないだろうか。
【佐藤武司「パリ発 世界に通じる日本ブランドのつくり方」バックナンバー】

ネットイヤーグループ、Google アナリティクス プレミアム販売開始~Google アナリティクス認定パートナーの認定を受けた専門部門が導入、データ分析、最適化など総合支援~

http://www.netyear.net/news/press/20130604.html
ネットイヤーグループ株式会社 (本社所在地: 東京都港区 代表取締役社長 兼 CEO 石黒不二代、以下:ネットイヤーグループ)は、デジタルマーケティングの最適化を支援する「Google アナリティクス プレミアム」(※1)の認定リセラー(※2)として、販売および、導入から運用、データ分析、最適化など総合支援サービスを開始いたしました。
googleanalytics


デジタルメディア分析と最適化の専門部門によるサービス拡大
ネットイヤーグループは、顧客企業に対してビジネス成長を支援するためのデジタル化を推進しておりますが、中長期的にマーケティング活動の費用対効果を高めていくためには、「効果指標測定」と「要因分析」が重要であると考えています。2006年より、デジタルメディア分析と最適化のための専門部門を発足させ、国内外の大手企業のデジタルメディアのアクセス解析および定点観測を支援し続けてまいりました。 2011年9月には、Googleより、「Google アナリティクス認定パートナー、Google Analytics Certified Partner(※3)」(以下:GACP)の認定を受け、Google アナリティクスを利用した総合支援サービス提供実績を積み重ねてまいりました。さらに、お客さまの多様なニーズにあわせたサービス拡充として、この「Google アナリティクス プレミアム」の販売、導入支援、導入後の分析・最適化など総合支援をいたします。

ネットイヤーグループの提供する「Google アナリティクス プレミアム」サービスの特徴
この総合支援サービスは、Google社公認資格GAIQ(※4)の取得者が多数在籍するアクセス解析コンサルティング専門チームが担当し、お客さまの課題解決および、継続的な最適化に向けて、安心して導入、運用していただけます。これまでの大手企業30社以上の解析ツールの導入、コンサルティング、レポーティングの経験を活かし、無償版Google アナリティクスの機能はそのままに、以下特徴を備えたGoogle アナリティクス プレミアムにおける総合支援サービスを展開いたします。 

1.充実したサポート

・緊急時の時間外対応(システムダウン時に適用)を含むサポート
・導入状況の審査、品質保証、トレーニング
・お客さま窓口の設置
・きめ細かなテクニカルサポート


2.データ処理の量と柔軟性を向上

・1か月あたり数 10 億(オプションで200億まで)規模のアクセスを処理
・カスタム変数を 50 個まで追加可能
・非サンプリング データのダウンロードが可能
・データ反映時間の向上


3.信頼性と安全性

・99.9%のデータ収集保障(月あたり)
・99%のレポート処理保障(月あたり)
・98%が4 時間以内のデータ反映保障
※上記 3 項目は、Google AdWords等、Google アナリティクスで収集したデータ以外は対象外となります。 

Google アナリティクス プレミアム販売および総合支援サービスに関するお問い合わせ先

ネットイヤーグループ株式会社
アナリティクス&オプティマイゼーション事業部 平林 
E-Mail: ga-premium@netyear.net

以上

※1 Google アナリティクス プレミアム:Googleが有料で提供するウェブ分析サービス。
詳細はこちら http://www.google.co.jp/intl/ja_ALL/analytics/premium/index.html別ウインドウで開きます。

※2 Google アナリティクス プレミアム認定リセラー:Google アナリティクス プレミアムは、Google アナリティクス プレミアム認定リセラーを通じて利用が可能。2013年5月現在、国内の認定リセラーは弊社を含め8社。

※3 Google アナリティクス認定パートナー:お客さまのビジネス向上や課題解決をGoogle アナリティクスとデジタルアナリティクスを通じて実現できる企業を認定するプログラム。Google アナリティクスのデジタルアナリティクスに関する高いスキルを必要とするGoogleの「Google Analytics Individual Qualification」試験の合格者が所属すること等、厳格な条件を満たしている企業だけが取得可能な認定。
詳細はこちら http://www.google.co.jp/intl/ja_ALL/analytics/partners.html別ウインドウで開きます。

※4 GAIQ: Google Analytics Individual Qualification。無料解析ツールGoogle アナリティクスをプロフェッショナルに使えるユーザーであることをGoogleが証明する資格のこと。

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2013年6月6日木曜日

次世代広告コミュニケーションのキーワード「ブランデッド・コンテンツ」って、いったい何だ?


スマートフォンやタブレットなどの普及にともない、モバイルシフトが進むにつれて、広告のカタチが変わりつつあります。これまでの枠組みにはめ込まれた広告のままでは、もはや企業のメッセージは消費者には届きづらくなっています。現代の消費者に受け入れられる広告のカタチとはどのようなものなのでしょうか?この連載では次世代広告コミュニケーションのキーワード「ブランデッド・コンテンツ」「ネイティブ広告」について迫っていきます。第1回目のテーマは「ブランデッド・コンテンツとは何か」について佐藤達郎氏に解説していただきます。

2001年カンヌ国際広告祭におけるブランデッド・コンテンツの芽吹き

 2003年6月のカンヌ国際広告祭の審査は、揉めに揉めていました。どの部門にも収まりきらないが、素晴らしすぎるある作品をめぐって、意見が百出していたのです。そのある作品とは、2001~2002年にかけて制作されウェブで公開された、BMWフィルムズと呼ばれる作品でした。
 このBMWフィルムズは、通常のテレビCMを制作してテレビで放映するのをやめて、その予算をすべて、ガイ・リッチー、ウォン・カーウァイら有名監督7人による7本のショートフィルムを制作することに使用したものでした。20数億円の予算のほとんどは、マドンナ、ミッキーロークなど大物も出演したショートフィルム制作費と、そのショートフィルムのPRに使われたのです。
 そしてそのBMWフィルムズは、公開開始の2001年4~12月で1,400万回も見られました。そしてサイトから「友達に知らせる」バイラル・メールが300万通送られるという、当時としては目覚ましい結果を残したのです。
 カンヌ国際広告祭では結局、真に革新的な作品/施策に与えられる新しい部門(チタニウム部門)がその場で創設され、BMWフィルムズは初代の受賞作に選ばれました。テレビCMと比べることも出来ない、サイバー部門と呼ばれるウェブ部門でバナーと比較することも難しい、今までの部門分けには収まりきらない「真に革新的な広告コミュニケーション」ということになったのです。
 10年前の広告界において、BMWフィルムズがいかに「革新的」であったかを伺い知ることの出来るエピソードです。ちなみにチタニウム部門を創ったのは良かったのですが、真に革新的な作品/施策はそう簡単には現れず、次年度から3年にわたって“グランプリ該当作なし”が続くことになりました。
 私が知る限り、「ブランデッド・コンテンツ」という言い方を、ポツポツと耳にし目にし始めたのは、このBMWフィルムズ辺りからです。

「ブランデッド・コンテンツ」って、いったい何だ?

 では、「ブランデッド・コンテンツ」とはいったい何を指すのでしょうか?簡単に言ってしまえば、「従来の広告という枠」を越えて、なんらかの“コンテンツ”を企画/制作/実施すること、またはその作品/施策です。たとえば、ブランドの価値を高めるために、ソーシャルで話題化されるバイラル・フィルムを作成したり、また夕方のテレビ・ニュースで取り上げられるイベントを仕掛けることもブランデッド・コンテンツと言えます。
 “ブランド”も“コンテンツ”も、よく耳にする言葉ですが、その実態をつかみにくい言葉ですよね。ましてや“ブランデッド”と変化されると、どういうことを指しているのか、どうにも分かりにくいと感じてしまう方が、多いのではないでしょうか。
 私は、今から5年前、2007年12月の日本広告学会全国大会で『クリエイティブの、フロンティアを探る~“広告クリエイティブ”から“ブランデッド・コンテンツ”へ~』と題した発表を行ったのですが、まずは、その時の定義をここでご紹介しましょう。
 ブランデッド・コンテンツとは、「その表現自体が、コンテンツとしての魅力を持ち、なおかつブランドのメッセージをドライブする役割を果たしているもの」あるいは「ブランドのメッセージをドライブする広義の意味でのコンテンツ」です。(この場合の“ドライブする”は、“促進する”といった意味合い。)
 この定義は、どこかで調べて来たものではありません。欧米のカンファレンスで耳にしたり、英語の会話に出て来るニュアンスを、私なりにまとめたものです。
 そもそも、この手の業界用語を定義するのは簡単ではありません。まだ一般化しきれていない新しい動きについては、暫定的に名付けてみて、そうしたら一定数の人が使い始めるというケースが多いのです。だから「どの定義が正しいのか?」と考えずに、「どんな意味合いで使われるのが一般的なのだろう?」という風に考えて、言葉そのものよりも、それが指す中味、それが指す傾向をつかんで、自身の業務にどのように活用できるかを考えることをお勧めします。

 ここ数年の「ブランデッド・コンテンツ」という言葉の使われ方も、まだ一般化しきれていない新しい動きに「そう名付けてみ」たら、使う人が増えて来たという状況だと思います。2007年時点では、打合せでこの言葉を出してもピンと来ない広告代理店のスタッフが多数いました。それがここ2~3年では「いわゆる広告じゃなくてさ、ブランデッド・コンテンツみたいなものも、提案しようよ」みたいに、普通に使われるようになりました。
 “ブランデッド”は、簡単に言えば、“ブランドによる”と考えれば良いでしょう。あるいは、“ブランド化した”とか“ブランドのメッセージを込めた”というニュアンスもあります。“コンテンツ”は、辞書的に言えば、書物や記事の内容物・中味となります。一般的に言えば、書物・記事・映像・ゲームソフトなど、幅広い意味での“企画され実施された事柄一般”くらいの意味と捉えられるでしょう。

モバイルシフトによりブランデッド・コンテンツが一般化した

 「ブランデッド・エンタテイメント」という言い方は、ご存じでしょうか?2003年頃、BMWフィルムズのような作品は、そう呼ばれていました。実際、それまでは、ミッション・インポシブルにSONYのバイオが出て来るとか、007にアウディが出て来るとか(これらは、プロダクト・プレイスメントと呼ばれます)、ブランドのために映画に代表されるエンタテイメントをどう活用するか、という狭い視点で語られていました。BMWフィルムズも、発想としてはその延長線上にあるわけです。
 しかし、ソーシャル・メディアやデジタル・デバイスの発達により、“エンタテイメント”という言い方では、つかまえ切れない事例が出てくるようになりました。ツイッターやフェイスブックを活用した施策だったり、プロジェクション・マッピングを用いたイベントだったり、ネット×屋外広告だったり、読者の方も思い浮かぶのではないでしょうか。そこで、より広い範囲を指す言葉として“コンテンツ”が使われるようになり、いまでは「ブランデッド・エンタテイメント」よりも「ブランデッド・コンテンツ」という言い方の方が一般化したということでしょう。
 しかし、今でもエンタテイメントという言い方も一部では使われています。欧米のメガエージェンシーは、例えばJWTエンタテイメント、Ogilvy&Mather エンタテイメント、Wieden&Kennedy エンタテイメントなど、この分野の子会社や部門を持ち始めています。
 冒頭でご紹介したカンヌ国際広告祭(現在はカンヌ国際クリエイティビティ祭に改称)では、2012年に15番目の部門としてブランデッド・コンテンツ(&エンタテイメント)部門が創設されました。ここでは、コンテンツという言葉とエンタテイメントという言葉が並列で使われています。
「ブランデッド・コンテンツ(&エンタテイメント)の定義は、ブランドによるオリジナル・コンテンツの制作、あるいは、既存のコンテンツとの自然な統合だ。その目的は、伝統的な広告の手法を使わずに、ふさわしいコンテンツやプラットフォームを通してコンシューマーとエンゲージし、ブランドのメッセージを伝えることにある。」
 上記はこの部門の紹介文の一部です。わりとわかりやすいですよね。

消費者に受け入れられる広告の秘訣はブランデッド・コンテンツにある

 こうした「ブランデッド・コンテンツ」が注目される背景には、Ad Avoidance(アド・アボイダンス)つまり「広告を避けようとする消費者の傾向」の強まりがあります。そこに、ソーシャル・メディアやデジタル・ディバイスの発達という要素が加わって、いまや、「ブランデッド・コンテンツ」的な作品/施策へのチャレンジは、さまざまな企業によって日常的に行われています。
 次回は、「ブランデッド・コンテンツ」が注目されるようになった背景についてを中心に、引き続きこの話題をお送りします。ご期待ください。

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