3月末から4月始めに流行ったハンドサインとパァ。ツイート総数と拡散の傾向について考えてみよう。
Twitterには、時として爆発的に流行する「ネタ」があります。2014年3月末から4月頭にかけて流行ったのが「ハンドサイン」と「パァ」です。Twitterで見かけたという人も多いのではないでしょうか。
ハンドサインとパァ
実際にどのくらい流行したのか数値でみてみましょう。
ハンドサインを含むツイートのTwitter全体のトラフィック量です。
ハンドサインを含むツイートの増減
2014年3月28日に少しツイートがあって、徐々に盛り上がり、4月3日がピークになって1日30万ツイートに迫る勢いでツイートされています。3月7日~4月6日までの期間で1,241,622ツイートがありましたが、3月28日以降際立った数のツイートが発生していることがわかります。
一方のパァは、4月1日からツイートが発生しこちらも4月3日がピークになっています。765,368件のツイートが4月1日以降発生しています。なお、絵文字を含む顔文字だけのツイートは4月1日以前も多くはありませんが発生していました。絵文字を含む顔文字にパァがついたツイートが出現するのが4月1日以降です。
パァを含むツイートの増減
ハンドサインのツイートとは
ハンドサインのツイートとは、軍隊のハンドサインを使ったネタ画像です(そもそもアメリカでもネタ画像として使われていたようです)。「乳幼児の母が使うハンドサイン」、「福岡市民がよく使うハンドサイン」、「マーケッターがよく使うハンドサイン」など、様々なシチュエーションに合わせて、元画像のハンドサインのイラストに合わせたサインの意味が作成されました。
ハンドサインのツイートは、各自がそれぞれ作成してツイートするというよりも、誰かが作った画像が関連するTwitterクラスタ(同じ興味・関心を持つグループ)で拡散されるというパターンでツイート数が増加しました。
流行後、簡単に作れるジェネレーターまでもが作成され、手軽に作れるようになりましたが、そろそろ流行は終わりそうな感じです。
パァのツイートとは
パァの元ネタはあるカップルのLINEでのやりとりだそうです。カップルのやりとりが4月1日のエイプリルフールに関連するものであったため、先ほどのツイート数のように4月1日以降急激にツイート数が増加しました。
パァのツイートは、ハンドサインよりも手軽で、みんなが真似してとりあえずツイートできることから大量のツイートトラフィックとなりました。ハンドサインは画像加工をする一部の人がリツイートしたのに対し、パァは誰でも自分でツイートできたといえるでしょう。
以下は筆者の運営するオンラインショップFerretoysの公式アカウントのツイートです。顔文字と写真のフェレットが似ているかな、という理由でツイートしてみましたが、写真の出来が悪いにも関わらず、思ったよりもお気に入りがあり、パァ便乗の効果を感じました。
パァブームに便乗したツイート
ちなみに、パァのイラスト画像を作成するユーザーもおり、こちらもハンドサインと同様関連するクラスタを中心に拡散されるというパターンも発生しています。
Facebookでは?
さて、2つの流行ですがハンドサインの画像はFacebookでもシェアされることがありましたが、パァはFacebookではほとんどみかけませんでした。Facebookでは絵文字の表示が異なり、パァの持つ味わいが半減したため、投稿する人が少なかったのではないでしょうか。公式アカウントも流行にのろう
2つのツイートの流行を紹介しましたが、こうした流行はTwitterの公式アカウントを運用している方も便乗してみることをおすすめします。Twitterのビジネス利用では、固くきっちりツイートする「硬式」での運用もありますが、やわらかく一般ユーザーのコミュニケーションの中に入るような「軟式」の運用をされている方も多くいます。軟式の方はこうしたTwitterの中の流行にのってみると、いつもとは異なる反応が得られるかもしれません。次の流行があればぜひそれに便乗してみてください。
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