ナイキがソーシャルメディアマーケティングの外注を中止、他ブランドも戦略強化へ

 ■なるほど、そうきましたか。。。（担当：i）

 

ナイキがソーシャルメディアマーケティングの外注を中止、他ブランドも戦略強化へ

　米「Nike（ナイキ）」は、これまで専門企業に外注してきたソーシャルメディアマーケティングをインソーシングし、社内で戦略を策定していく。英サイト「MarketingWeek」が報じた。同社はソーシャルメディアマーケティングの先駆者として知られるが、今回の動きも注目を浴びそうだ。「ナイキ」はこれに伴い、「Burberry（バーバリー）」で国際ソーシャルマーケティング・ディレクターを務めていたMusa Tariq（ムサ・タリク）氏を抜擢。ソーシャルメディア＆コミュニティ・グローバル・シニアディレクターに任命した。

Facebook.com/nike

　英「MarketingWeek」によると、他のスポーツ用品ブランドもソーシャルメディア戦略の強化を模索しているという。例えば「Puma（プーマ）」は、SNS（ソーシャルネットワーキングサイト）上で若いサッカープレイヤーを取り込もうとしている。また、「Reebok（リーボック）」は当初からソーシャルメディアマーケティングを外注せず社内で行っている。 

　「ナイキ」はソーシャルメディアマーケティングのインソーシングを通して、マーケティング費用の割当見直しを図るものと見られている。米国では、テレビや紙面での広告支出額が過去3年間で40％減少する一方、オンラインマーケティング支出は増加の一途をたどっているという。

　「ナイキ」は傘下ブランドの「Umbro（アンブロ）」と「Cole Haan（コール・ハーン）」を売却したほか、数カ月前より組織再編に取り組んでいる。2012年12月には、Nike Affiliates（「Converse」「Umbro」「Hurley」「Cole Hann」）の元CEOを「Action Sports」部門の副社長に任命。第2四半期（2012年11月期）の純利益は18％減となり、売上高は7％増にとどまった。中国での売上不振が主な原因と考えられている。