2013年8月15日木曜日

バイトの“愚行”対策 「育てる」スタバにヒントあり

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130814-00000005-nkgendai-ent


 暑すぎるからと冷蔵庫の中に入ったり、レジの上で脚を広げたり……アルバイトによる連日の悪ふざけ画像の投稿騒動には呆れるばかりだが、彼らはいずれ社会人になる身。きちんと育てないと会社の評判も地に落ちてしまう。

〈なぜこんなバイトを雇うのか〉〈どんな教育をしているんだ〉
 悪ふざけ画像投稿が発端で“炎上”した企業は、アルバイトを管理する社員の教育徹底にてんやわんやだが、すぐに成果が出るわけではない。

 2万人超のアルバイトを抱える牛丼の吉野家は6年前、男性店員2人が豚丼の肉を山盛りにし、「テラ豚丼」(超大盛りのこと)と呼び合ってフザケるさまを動画サイトに投稿され、とんだ騒動になった。

 その苦い経験から、店舗に配布する「コンプライアンスハンドブック」にソーシャルメディアの項目を追加したが、アルバイトが半年から1年で入れ替わるため、なかなか定着していない。それに、こうしたハンドブックには、別の落とし穴もある。

「結局、マニュアル化だけが進む可能性があります。現場も〈ハンドブックに書いてあるからよく読め〉になって、コミュニケーション不全に陥ってしまうのです。マニュアルに追加で載る項目も、アルバイトによる不測の事態が起こった場合の対応法がほとんどで、これでは根本的な改善になりません。今後はアルバイトを〈使い捨てる〉から〈育てる〉にシフトする必要があるでしょう」(人材育成コンサルタント・内田和俊氏)

 とはいえ、一部のバカのために不買運動でも起こったらタマらない。

 一連の騒動が、時給の安いコンビニやフードチェーンばかりで起こることから、「もっと時給が高ければこんなことは起こらない」という声もあるが、そうとも言えないようだ。

<「育てる」スタバにヒントあり>

 学生の間で、就活に役立ってお金も稼げると評判のアルバイトがある。“鉄板バイト”と呼ばれ、その筆頭は意外にも、スターバックスコーヒーだ。

「スターバックスは、店長がアルバイトを頭ごなしに叱ったりせず、やる気を引き出すことに注力しています。仕事を覚えたアルバイトに新人アルバイト教育を任せ、3カ月に1度人事考課を行い、チェックシートをもとに店長とアルバイトが個人目標について話し合いの場を設けています」(ハナマルキャリア総合研究所の上田晶美代表)

 同社の求人を見ると、時給900円から1100円。研修期間の約2カ月間は880円だから、決して「割のいいアルバイト」ではない。

 要は、雇う側がどうやってノセるかにかかっているのだ。

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