2013年2月12日火曜日

米アップルのウォズニアック氏、iPhoneは「遅れている」と発言―新モデル iPhone 5S、6 を予測する


■あくまで予測。(担当:i)

米アップルのウォズニアック氏、iPhoneは「遅れている」と発言―新モデル iPhone 5S、6 を予測する

 

 

 

米アップルのウォズニアック氏、iPhoneは「遅れている」と発言―新モデル iPhone 5S、6 を予測する
iPhoneの予想デザイン
 iPhoneは、地球上で最も売れているスマートフォン(多機能携帯電話)かもしれない。しかしアップル社の共同創業者スティーブ・ウォズニアック氏(Steve Wozniak)は、アップルの主力スマートフォンは、ライバル社、特に韓国サムスン電子の製品に比べて、機能面で遅れをとっていると述べた。
 7日夜のビジネスウィークのベストブランド賞授賞式で、ウォズニアック氏はドイツのWirtschafts Woche紙のインタビューに対して、iPhoneの忠実な支持者であるアップルファンを誇りに思っていると述べた。
 だが、それだけではなかった。ウォズニアック氏は、自社製品のiPhoneについて「私見だが、アップルはスマートフォンビジネスにおいて、機能面では遅れをとりつつある」と語った。アップルが今後も勝ち続けることができるかと尋ねられて「他社が追い上げている。特にサムスン電子社は強力なライバルだ。そうなったのは、彼らが優れた製品を生み出してきたからだ」とウォズニアック氏は述べた。
 ここ2年間、サムスンはギャラクシーS(Galaxy S)シリーズを、グーグル社のAndroid OSを搭載した旗艦モデルとして打ち出してきた。
 例えば、アップルのベストセラーiPhoneであるiPhone 4、iPhone 4S 、iPhone 5と異なり、サムスンのGalaxy S3は2つのアプリケーションを同時に機能させる。またユーザーの目の動きを認識してディスプレイが消灯する機能を有する。この機能は、何も操作しなくても画面を見ている間はディスプレイが点灯するのだが、目線をはずすと消灯するのだ。
 さらに、現在Galaxy S3で採用されているS-Beam機能は、2台のGalaxy S3をタップするだけで、写真やビデオなどファイルの共有を可能とする。
 iPhoneは比較的単純なスマートフォンである。ユーザーは、アプリケーションによりマルチタスクを使いこなす。音声アシスタント機能Siriによる様々な機能や、Bluetooth、AirPlayを実現する。
 Siriとは、iPhoneに向かってしゃべるだけで、近くのレストランや今日の天気を表示するなどの機能を実現する音声認識/バーチャルアシスタントアプリだ。Bluetoothは音楽など大容量のデータのやり取りが可能だ。またAirPlayは、iTunesやiPhone、iPod touch、iPadで再生している音楽や動画、画像を、家庭内のネットワークを経由して他の機器でストリーミング再生する機能である。
 iPhoneの多くの機能は、簡単にダウンロードできるアプリケーションから提供される。決してiPhoneは、機能に支配されたスマートフォンではない。
 アップルは多くの機能で特許を取得してきた。少なくともある意味で常に魅力ある機能を目指してきた。アップルは、シンプルさへのフォーカスこそが普遍的な魅力であると主張するだろう。とは言うものの、ウォズニアック氏の意見は一理あるかもしれない。
 今後2年間、アップルは現在の機能にさらにスパイスを加えるだろう。
 一連の報道が正しければ、アップルは今年、新型スマートフォンを3種発表する。アップルは現在のiPhone 5に続き(iPhone 「5S」あるいは「6」といった)新たに3つのiPhoneモデルをリリースする計画があると、今月発表された多くのレポートで噂されている。
 このうち2種はiPhoneの新モデルのようで、4インチのiPhone5Sと4.8インチのアイフォーン・マス(iPhone Math)と呼ぶらしい。この臆測は当初、台湾の工商時報で報じられ、中国時報でも報じられた。その後、投資家向け情報サイトのブライトワイヤが中国時報の翻訳記事を掲載した。
 ブライトワイヤはこれらの情報源に基づき、アイフォーン2種が今年6月までに発売され、これらには8メガピクセルのカメラが搭載されると報じた。また、詳細がほとんど明らかになっていないとされる3番目のモデルには、12メガピクセルのカメラが搭載され、クリスマス前に発売されるとしている。
 アップルのiPhoneの部品の供給元がトラブルに陥っているとの噂があるが、ブライトワイヤの記事によれば、これらの部品メーカーは2013年第2四半期に大きく成長できると期待しているようだ。これら部品の生産は4月後半に始まる予定で、第2四半期には出荷が増えるとみられている。記事には、部品の多くを誰が手掛けるのかについての詳細がいくつか示されており、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業が大部分を担うと報じられている。
 またブライトワイヤは、アップルのiTVが年末までに発表されるとしている。年内に7~8種類の新製品が発表される予定だと報じた。アップル関連のブログの1つであるMacRumorsは、アイフォーン・マス(iPhone Math)という名称が奇妙過ぎるとして、恐らく誤訳ではないかと示唆している。
 MacRumorsが指摘するように、より大型のiPhoneが発売されるという臆測が流れるのは今回が初めてではない。台湾のIT業界紙、電子時報は今月、中国などの新興市場を対象にした、より大型で廉価なiPhoneが発売されると報じた。
 新iPhone2種の噂が偽りであったとしても、アップルは必ずiPhone 5の後継機種を発表するだろう。そして実際に導入された多くの新機能や注目度を考慮すると、ウォズニアック氏もこの新モデルを気に入るかもしれない。
 iLoungeの編集長ジェレミー・ホロウィッツ氏(Jeremy Horwitz)は先月、iPhone 6を予測する厖大なレポートをリリースした。
 このレポートでは廉価版iPhoneのデザインに関する情報を新たに入手したとして公開している。廉価版iPhoneは筐体にプラスチックが採用され、デザインは「iPhone 5」と「iPod touch(第5世代)」と「iPod classic」を足して割ったような感じになり、4インチのディスプレイを搭載していると述べられている。
 また、「iPhone 5」と比べ、厚みは約1ミリほど厚く、高さは約0.5ミリ長く、幅は約0.5ミリほど大きくなるとされる。正面からみたデザインは、「iPhone 5」と似ており、カメラやセンサーの位置は変わらず、ゴリラガラスが採用されるとのことだ。
 また、ボリュームボタンは「iPhone 5」の丸形から細長いデザインのものに変更され、本体下部はLightningポート、イヤフォンジャック、スピーカーが配置されているものの、スピーカーグリルのデザインは「iPhone 5」などと違い4つの穴だけとなっており、イヤフォンジャックの横にある穴は第2のマイク用の穴と予想されている。
 ホロウィッツ氏の検証は正しいかどうかわからないが、iPhone 5の後継機種について聞こえてくる噂の中で、大きな特徴の1つは、指紋センサー導入である。
 今年発売される新型iPhoneには、ホームボタンの下に指紋センサーが埋め込まれると期待される。これは競合するAndroid機やWindows Phone対応機には難しいかもしれないと、Apple Insiderのレポートは伝えている。
 Android機などの競合機には画面下に複数のボタンが配置されており、アップルのホームボタンのように機械的なプッシュ感が得られない場合がよくある。そのため、これらの競合機種に指紋検出機能を統合しようとすると、操作が直感的ではなくなり、ユーザーにフラストレーションを強いるのではと危惧される。
 仮にアップルがiPhoneのホームボタンの下に指紋センサーを追加すれば、アップルはそれをユーザー名やパスワード代わりに利用し、ユーザー認証をより効果的な方法で行えるようになると、Apple Insiderのレポートは伝えている。
 さらに昨年7月、アップルは、米フロリダを拠点にするモバイル関連のセキュリティ企業で指紋認証技術を手掛けるオーセンテック社(AuthenTec)を3億5600万ドルで買収することで同社と合意したと発表した。オーセンテック社が7月26日(現地時間)に米証券取引委員会(SEC)に提出した文書で明らかになった。同社の指紋センサーは、中国レノボ社(Lenovo)や米ヒューレット・パッカード社(Hewlett-Packard /HP)のPC、富士通のスマートフォン「REGZA」シリーズなどで採用されている。
 このユニークな機能は、うまくいけばiPhone 5S か 6 に搭載されるかもしれない。
 アップルが次世代iPhoneの5Sや6のディスプレイに、時間とエネルギーとお金を大量に投資していると噂されている。
 1月3日、中国時報に掲載された報告書によると、アップルは次世代iPad、iPhone、iPad Miniに「IGZO(イグゾー)液晶」を搭載するべく、生産性について評価試験を行なっている模様だ。
 「IGZO液晶」とはシャープ社(SHARP)が開発した液晶ディスプレイである。 IGZOという名前の由来は液晶の構成物で、インジウム(in)、ガリウム(Ga)、亜鉛(Zn)で構成された酸化物(O)の頭文字を取ってIGZOと名付けられた。
 昨年12月下旬に、ウェブサイトDigiTimesとApple analystはどちらも、アップルがシャープによって生産された超薄型IGZOディスプレイの投資に言及したとしている。
 世界の携帯端末業界の分析で知られるAsymco社のアナリスト、ホレス・デデュー氏(Horace Dediu)も指摘しているが、アップルは事前予想分を超える23億ドルを「製品加工、製造工程機器、インフラストラクチャ」に費やしたとしている。こうした「状況証拠」から、同資金が2012年に財政困難に陥っていたシャープの立て直しに使われたのではないかとされている。アップルが次世代ディスプレイの投資をてこに、シャープを救済する可能性がある。
 IGZOディスプレイ技術は、薄くて丈夫なだけではない。それ自体が視覚的に美しい。アップルのRetinaディスプレイより高密度な画面を可能にする。
 IGZO液晶の最大の売りは省電力化で、従来の5分の1以下にまで消費電力を抑制することができる。液晶を点けたり消したりの多いスマートフォンやタブレットには最適なパネルと言える。
 iPhone 5からiPad 4まで、ほとんどのアップル製品は、わずか8時間のバッテリーライフを達成するために大きなバッテリーを必要とする。現在のRetinaディスプレイは、非常に電力を消費する。アップルがiPhone 6にバッテリーライフの伸びだけでなく迅速な充電を望むなら、IGZOは、iOSデバイスの次世代モデルに最適だと思われる。一日中バッテリーを気にせず使えるデバイスは、すべてのモバイラーやガジェッターにとって垂涎の一品になる。
 IGZOを採用することで、iPadはより長時間のスタミナを実現し、現行のRetinaディスプレイが発揮できる表示能力「326ppi」を遥かに超える「500ppi」を実現できる。さらにタッチパネルの検出精度もIGZOによって高められるとあっては、ハードウェアの統一的な美しさにこだわるアップルとしても欲しい技術なのだろう。
 アップルが次期iPhoneに採用するかどうかはわからないが、超薄型IGZOディスプレイ技術はアップルにとって最適の技術と言える。
 iPhone 6にはあまりにも多くの噂が飛び交っている。アップルが今年発売するだろうiPhone5Sか6にこれらの技術を搭載するというのは希望的観測だ。むしろ時間をかけて実現されるのかもしれないが、いずれにしても、あれこれ考えるだけでも楽しい。
 なお、BusinessWeek誌のベストブランド賞でのウォズニアック氏のスピーチからのフルテキストはドイツの雑誌WirtschaftsWocheで閲覧可能である。
 この記事は、米国版 International Business Times の記事を日本向けに抄訳したものです。

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