2013年2月22日金曜日

「2大オーディション」の優勝者に注目 2013年にブレイクするのは誰だ?(1) 日経エンタテインメント!

■順序が逆になりましたが(担当:i)



「2大オーディション」の優勝者に注目 2013年にブレイクするのは誰だ?(1) 日経エンタテインメント!

 

 

 

【ブレイク候補 女優編】
■「タレントスカウトキャラバン」と「国民的美少女コンテスト」の優勝者に注目
 2013年、映画やドラマ、CMなどの露出を増やしそうな新世代の女優は誰か。多くの女優発掘オーディション会場を取材してきた、オーディション情報誌「月刊Audition」編集長・高橋治氏に今年の注目株を聞いた。
 2012年の大型オーディションとしては、綾瀬はるか・石原さとみらを輩出した「ホリプロタレントスカウトキャラバン」と、上戸彩・武井咲らを生んだ「全日本国民的美少女コンテスト」が開催された。
 「ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリになった優希美青は、優香や綾瀬はるかを育てたチーフマネジャーが各セクション部長と協力してスターにすると宣言しているので、期待値は高い。受賞の翌日に取材しましたが、既に笑顔が完璧にできていたのが印象的でした。国民的美少女コンテストは、今回2名がグランプリに選ばれ、そのうち、吉本実憂が女優志望。武井咲と剛力彩芽の両方の魅力を持つ感じの女の子で、2013年早々から展開しそう」
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■アイドルの経験はプラスに
 また、倉科カナ・二階堂ふみ・橋本愛ら個性派の女優が所属して、女優シーンの新勢力として注目を集めるソニー・ミュージックアーティスツは、オーディションで選ばれた新人で劇団ハーベストという女優育成劇団を2012年に結成。
 「なかでも久保田紗友は、まだ中学生ながらしっかりとした演技をします。過去2回の公演を見ましたが、大物感がありました」

2012年にAKB48を卒業した前田敦子のように、アイドルグループのメンバーで、女優としての可能性を秘めた新星はいるのか。
 「さくら学院で活躍した三吉彩花は、2013年春に初主演映画も公開されますし、今年期待の若手の筆頭です。『セブンティーン』の専属モデルもやっているので、同性の支持が高いのも強みですね。アイドルとして活動した経験は、表現力において大きなプラスになっているはずです。テレビ番組『仮面ライダーウィザード』に出演している、ぱすぽ☆の奥仲麻琴にも注目。川島海荷が所属する9nineのメンバーの吉井香奈恵も、2012年秋にミュージカルに出演しましたので、今後女優展開を見せるかも。ずっと女優志望だったSKE48の松井玲奈や、ももいろクローバーを演技をするために脱退した早見あかりも、そろそろ本格的な女優活動が待たれます」
 高橋氏は、一方では、堀北真希・多部未華子・二階堂ふみのようにデビュー以来ずっと女優畑を歩んできた正統派の女優のジャンルでも、新しい存在が求められている、と語る。
 「そうしたタイプで注目したいのは指出瑞貴。『エイベックス俳優・タレント・モデルオーディション』の出身者ですが、現在は小西真奈美や大後寿々花が所属するカタマランに移籍したので、女優としてじっくり育てていくのではないでしょうか。映画『鈴木先生』にも出演する刈谷友衣子、2012年に映画『シグナル』で主演デビューした三根梓、テレビドラマ『GTO』にも出演した高月彩良も、演技力に定評がある、注目の女優です」
 最後に、最近の女優系オーディションの傾向を聞いた。
 「モデル・プラス演技で活躍できる逸材を求めている流れが強まっています。松岡茉優(次ページのインタビュー参照)や清水くるみらとともに映画『桐島、部活やめるってよ』に出演した山本美月も、そのタイプの注目株ですね。オーディションで初めて見たときはモデル専門で活動していくのかと思いましたが、最近は演技に加えて、テレビ番組のMCも務めるようになり、コスプレが好きというユニークなキャラも出てきて、面白い存在になりました」

■【注目株・松岡茉優 インタビュー】 楽しくてやめられない、女優への思い
松岡茉優(まつおか・まゆ) 2008年から「おはスタ」(テレビ東京)に出演する「おはガール」として活躍し、中学卒業後に本格的に女優デビューした。2012年は映画「ポテチ」「桐島、部活やめるってよ」「悪の教典」が公開された。
生年月日/1995年2月16日、所属事務所/ヒラタオフィス、デビュー作/ドラマ「桂ちづる診察日録」(2010年)
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松岡茉優(まつおか・まゆ) 2008年から「おはスタ」(テレビ東京)に出演する「おはガール」として活躍し、中学卒業後に本格的に女優デビューした。2012年は映画「ポテチ」「桐島、部活やめるってよ」「悪の教典」が公開された。
生年月日/1995年2月16日、所属事務所/ヒラタオフィス、デビュー作/ドラマ「桂ちづる診察日録」(2010年)
 2012年は、「桐島、部活やめるってよ」「悪の教典」の2本の話題の映画に、ともにオーディションで役を勝ち取って出演した松岡茉優。「おはスタ」(テレ東系)での元気少女ぶりで知られていたが、中学卒業後から本格的に女優として活動。確かな演技力で、注目を集めている17歳だ。現在、映画「鈴木先生」が公開中。ほかにも出演作が待機している。
 今までは、役をいただくと、その子のいいところを探して演じていました。でも、「桐島、部活やめるってよ」で演じた沙奈ちゃんの場合は、嫌なところを見つけて、ヒールとして演じようと思いました。もっといろんな役を演じたいと思うきっかけになった作品です。
 対照的に、「悪の教典」で演じたさとみちゃんは、竹を割ったような性格という設定で、「…ということは頑固で、人の意見をあまり聞かない子なんだろうな」と思ったので、意志の強さが見える工夫として、相手の目をしっかり見て演技をしていました。
 両思いの設定の西井幸人くんと二人でドキドキするシーンは、うれしさを必死で隠すのを、〈箱の中にボールをたくさん入れるとぼこぼこと跳ねる感覚〉を心で持ちながらも、表情は真顔になるように演じていました。怖いシーンが多い映画の中で、ほっこりする部分にしたいなと思っていたので、映画を見てくれた友だちから、「あのシーン、あったかくて好き」と言われて、うれしかったです。
■お風呂場でも演技の練習
ドラマ版の高い評価を受けて制作された映画「鈴木先生」。松岡茉優は2-Aの生徒・堀の内七海を演じる(左から2人目)。(角川シネマ新宿ほかで、2013年1月12日から全国公開中) (C)2013 映画「鈴木先生」製作委員会
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ドラマ版の高い評価を受けて制作された映画「鈴木先生」。松岡茉優は2-Aの生徒・堀の内七海を演じる(左から2人目)。(角川シネマ新宿ほかで、2013年1月12日から全国公開中) (C)2013 映画「鈴木先生」製作委員会
 小学校のときの卒業文集を久しぶりに読んだんですけど、「大人からも子どもからも愛される女優さんになりたい」と書いてあって、それは今も変わらない思いです。中学生になって、「おはスタ」に出演していた当時は、共演していた山寺宏一さんのすごさをそばで見て「いろんなことをする人もいいな」と気持ちがグラグラした時期もありましたが、高校生になって、やっぱり女優がやりたいと決めてからは、真っすぐ来ています。
 最近、私は、もうこの仕事がやめられないんだろうなって思います。演技が、楽しくて、楽しくて、しょうがないんです。お芝居のうまい役者さんと共演すると、どきどきして、体の血液の循環が良くなる気分がします。
 家でも、ずっと演技のことを考えてます。考えるのに一番いいのはお風呂場。声が反響するし、鏡が前にあるので、気がついたらセリフを言ってたりして。そのせいで、風邪をよくひきます(笑)。
 自分さえ一生懸命に漕(こ)いでいれば、監督さんなり演出家さんなりが船長となって、いい波に乗せてもらえるのかな、って考えています。これからも、漕ぐことをやめずに、真っすぐにがんばっていきたい。そして、いつまでも、素直な人でいたいですね。

■「御三家」に続く主演クラスに育つのは誰だ?
 映画「DEATH NOTE」のL(エル)役に松山ケンイチを抜てき。2012年はロングランとなった「桐島、部活やめるってよ」を手がけるなど、若手俳優を次々と発掘してきた日本テレビ映画事業部の佐藤貴博プロデューサーに話を聞いた。
 「ここ数年、映画界では“10代後半~20代前半の主演男優”というと、どの企画書にも佐藤健、三浦春馬、岡田将生の3人の名前がありました。プロデューサー陣は、次なる新しいスターが出てくるのを待ち望んでいる」と言う。
 高校が舞台の「桐島」のオーディションで、200人以上の若手男優と会ったと言う佐藤氏だが、「今は優等生タイプが多いせいか個性に乏しく、次のエースとなりうる人材は正直少ないと思う」のだとか。そんななか、逸材だと思って起用したのが、「桐島」がデビュー作となった東出昌大だ。
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 「東出くんは2012年にブレイクした松坂桃李くんと同じ24歳になりますが、背が高くガッシリした体格、太眉でどこか文学的な雰囲気を醸し出している点など、これまでのシュッとした中性的な正統派イケメンとは異なるタイプ」
 「桐島」や、同じく高校生役が多い「悪の教典」で重要な役を演じた浅香航大にも期待を寄せる。
 「浅香くんは確かな演技をしてくれる。それでもさらに考え、監督をはじめいろんな人の意見を聞く。こういうタイプは伸びると思う。カッコいいビジュアルながらいい意味で“普通”の顔なので、役を選ばない。3人の現エースに続く存在になれるかもしれない」
 弱冠16歳ながら「絶対的ビジュアルを持つ」という理由で気になったのが、栗原吾郎だ。同じスターダストプロモーション所属の岡田将生タイプといえそう。また、劇団EXILEにも注目。「お芝居に加えて、歌や踊りといったエンターテインメントの基本がたたき込まれている。同様にエンタメの基礎ができているジャニーズと比較しても、連続ドラマ『シュガーレス』などヤンキーアクションという特色を出して、差別化を図っている。彼らがいいライバル関係になれば、男優業界も活性化するのでは」。
 年齢的には上だが、劇団「ハイバイ」の岩井秀人など、松尾スズキや宮藤官九郎に続く“作家系役者”も、「スターが生まれにくくなっている今、心引かれる」のだそうだ。
(次回は2月18日掲載)
(日経エンタテインメント! 平島綾子、ライター 高倉文紀)
[日経エンタテインメント!2013年1月号の記事を基に再構成]

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