2013年5月28日火曜日

ファンドvsソニー 平井6人衆、迫られる神経戦

ファンドvsソニー 平井6人衆、迫られる神経戦


http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK24041_U3A520C1000000/

全文は上記で!!


また1つ、ソニーへの脅威が現れた。韓国サムスン電子、米アップルに続く新手のライバルではない。相手は米国で「物言う株主」として知られる投資ファンドのサード・ポイント。ソニーは事実上のグループ解体を提案された。社長の平井一夫、ソニーで「6人衆」と呼ばれる経営陣が未知の神経戦を迫られている。
■「スパイダーマン」礼賛
 5月14日午後1時過ぎ。ソニー本社(東京・港)に外国人ビジネスマンの一団が訪れた。サード・ポイントの最高経営責任者(CEO)、ダニエル・ローブが率いる一行だった。関係者によると、ローブは最初に通された専用ショールームで息をのんだ。
 「とにかく素晴らしい」
 目の前には、映画「スパイダーマン」のコスチュームが飾られていた。スパイダーマンは、ソニー傘下の米映画大手ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)が制作する人気作品。周囲の目には、ローブは人気キャラクターが大好きな子供のように映った。
 実は、ローブの大叔母は「バービー人形」の生みの親として知られている。ある関係者は、「その影響だろうか、子供から大人まで楽しめるエンターテインメントやブランドなどにローブは強い興味を持っている」と話す。投資家としての嗅覚か、それとも、個人的な興味なのか。ローブはショールーム内の展示物をぐるりと見渡すと、「やっぱり、ソニーのエンタメ部門の資産は豊か。それなのに埋もれっぱなしだ」とうなったという。
 20階の役員応接室で待っていたソニー側の相手は、平井と最高財務責任者(CFO)の加藤優。ローブは面会するなり、迷いなく、切り出した。
 「映画、音楽のエンタメ事業を分離して上場すべきです。今のソニーは珠玉のエンタメ事業が不振のエレクトロニクス事業の陰に隠れてしまっている。エンタメ事業の価値を最大化するために、パートナーになりたいのです」
■動かなかった両輪
 ローブが目をつけたソニーのエンタメ部門の歴史は1968年のCBS・ソニー設立が始まり。88年には米CBSのレコード部門、その翌年にはハリウッドの名門である米コロンビア映画を買収、世界有数のエンタメ企業の顔を持った。共同創業者の盛田昭夫が会長、大賀典雄が社長をつとめていたころだった。以降、歴代トップは業績の浮き沈みが激しいエンタメ事業の経営に苦労しながらも、「ハードとソフト(エンタメ)はクルマの両輪」と語り、手放すことはなかった。

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