2013年11月20日水曜日

「Pinterest」日本版スタート 日本法人も設立、「盛り上がるのはこれから」

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1311/12/news024.html


画像共有SNS「Pinterest」の日本語サービスがスタート。「日本で盛り上がるのはこれから。男女問わず広く使われるサービスにしたい」と日本法人社長は意気込む。

 


Pinterestの日本版ページ
 「日本で盛り上がるのはこれから」――画像共有SNS「Pinterest」の日本語サービスが11月12日、スタートした。合わせて日本法人をこのほど設立。「今まで日本語版がない状況だったので、日本でPinterestが盛り上がるのはこれから。男女問わず広く使われるサービスにしたい」とピンタレスト・ジャパンの定国直樹社長は意気込む。
 Pinterestは、2010年にオープンした米国発の画像共有SNS。ネット上の画像や動画を「ボード」に「ピン」(スクラップ)し、テーマごとにまとめて整理したり、興味の近いユーザーのコレクションを自分のボードに加えたりして楽しめる。世界で約5300万人のユーザーを抱えているとされ、昨年5月には楽天からの出資を受けている。
 当初は米国を主要ターゲットとしていたが、13年には英国、フランス、イタリア向けにローカライズしたサービスを公開。10月に日本法人を設立し、新たに日本向けサービスをスタートした。
 米Pinterestの設立時に2人だった社員は、今では190人以上に増加。「米国内のユーザーに受け入れられるという目標はある程度達成できた。国外向けにもサービスを提供する体制が整ったので、日本を含めてグローバル展開を加速させていく」(定国社長)

女性ユーザーが過半数、「コミュニティー重視」で成長

日本向けカテゴリーは100種類以上に細分化した
 Pinterestに投稿されている内容はさまざまだ。ファッションアイテムや食事の写真、美しい風景、ほしい商品など、ユーザーの思い思いの画像や動画がコメント付きでピンされている。定国社長によれば、日本では特に「ファッション」「インテリア」「食事」に関する投稿が多いという。
 公式なユーザー数や男女比率などは明らかにしていないが、米調査会社comScoreによれば10月時点でのユーザー数は約5330万人、そのうち約8割が女性という。「全世界での使われ方を見ても、ファッションや手芸、インテリアなど、女性が関心を持ちやすいカテゴリーで活発に投稿が行われている」(定国社長)
 定国社長によれば、Pinterestは「各カテゴリーに興味があるユーザー同士の“コミュニティー”を中心に広がった」という。共通の興味分野を持つユーザーのつながりを活性化するため、米国本社ではコミュニティーサポートの専門部署も設置。オンラインでの情報発信やオフラインイベントなどを実施し、ユーザーのアクティブ率向上や口コミ促進につなげているという。
 「もともと口コミで広がったサービスなので、コンセプトは“ユーザー中心”。今後は米国で積極的に行っているユーザーイベントなどを日本でも展開し、ユーザー獲得を目指していく」
  

コンテンツホルダーとの連携で「質の高いコンテンツ」を

 日本での本格展開に当たり、コミュニティー支援と両軸で進めるのがコンテンツホルダーとの連携だ。
 「多くのユーザーに使ってもらうためには質の高いコンテンツが必要」と定国社長。今後、グルメ系をはじめとする口コミサ―ビスや、ECサイト、ファッションブランドなどと連携し、それらの外部サイトに「Pin it」ボタンを設置し、ユーザーが気に入った画像を簡単にピンできるようにするという。

楽天と提携して1年半――「何ができるか議論していく」

 米Pinterestが2012年5月に楽天の出資を受けてから約1年半。当時は「ベンチャーキャピタルからの出資が多くを占める中、サービス面でも協業できる出資元を探していた」中で楽天との提携を決めたという。
 楽天とはこれまで「楽天市場」の商品に「Pin it」ボタンを設置するなど連携してきたが、「一般的なユーザーにとっては言葉の壁がある中で使いこなすのは難しかっただろう」と定国社長は振り返る。日本語サービスの開始に伴い、「楽天とも新たに何ができるか議論していく」という。

類似サービスとは「発想が違う」

 Pinterestの登場以来、日本でもPinterest風のユーザーインタフェースを備えるWebサービスがいくつも登場した。だが、「Pinterestはそもそも類似サービスとは発想が異なる」という。
ピンタレスト・ジャパンの定国直樹社長
 「類似サービスの多くはeコマース系の機能をphoto備えているが、Pinterestの出発点はユーザーに“発見”を得てもらうこと。ユーザーを商品購入ページに飛ばそうとする仕組みは備えていない」(定国社長)。バナー広告枠なども一切備えず、収益化は「グローバルでも全く進んでいない」という。
 一方、米国では10月に、企業などがPinterestユーザーに向けて有料で自社商品をアピールできる「Promoted Pin」(広告ピン)機能の試験提供をスタート。だが、同機能も「ユーザーにとって邪魔であることが分かればすぐ終了する」方針だ。
 「Promoted Pinはあくまでテスト中であり、ユーザーの反応を見ている段階。表示される広告がユーザーにとって有益であることが分かればグローバルで本格的に展開するが、邪魔であることが分かればすぐ終わらせる」(定国社長)
 米国ではFacebookやTwitterなどと並ぶ有名サービスになったと評されることもあるが、日本での本格展開はこれから。「成長余地の大きいサービスであることは間違いないので、日本でも必ず盛り上げていく」と定国社長は意気込んでいる。

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