2013年6月11日火曜日

アップル、音楽無料配信の新サービス今秋開始 まず米国で 新OS向け

アイチューンズ・ラジオを紹介するアップル幹部(10日、米サンフランシスコ)=AP
アイチューンズ・ラジオを紹介するアップル幹部(10日、米サンフランシスコ)=AP
 【シリコンバレー=岡田信行】米アップルは10日、音楽をストリーミングで無料配信する新サービス「iTunes Radio(アイチューンズ・ラジオ)」を発表した。スマートフォン(スマホ)「iPhone(アイフォーン)」やタブレット(多機能携帯端末)「iPad(アイパッド)」などを動かす基本ソフト(OS)「iOS」の次世代版「iOS7」配布に合わせて、今年秋からまず米国でサービスを始める。
 サンフランシスコ市で10日、社内外のエンジニアを集めて開幕した同社の世界開発者会議(WWDC)でティム・クック最高経営責任者(CEO)ら幹部が登壇して発表した。
アップル、音楽をストリーミングで無料配信する新サービスを発表(10日)
アップル、音楽をストリーミングで無料配信する新サービスを発表(10日)
 対象機器は、iOS7を搭載したiPhoneやiPad、iPodタッチ、アイチューンズに対応したマックやパソコン、テレビをネットに接続してコンテンツ(情報の内容)を配信する付属機器「アップルTV」。ユーザーは、好きな楽曲を無料で視聴できるようになるほか、同じ画面から簡単に楽曲を購入してダウンロードすることもできる。新サービスの視聴料は、広告でまかなう。
 アップルは2011年6月のWWDCで、同社共同創業者の故スティーブ・ジョブズCEO(当時)がクラウドサービス「iCloud(アイクラウド)」を「iOS5」とともに発表。データセンターを自社で建設し、ユーザーのデータをサーバー上に預かるサービスを11年10月から始めた。iCloudユーザーは写真や文書などをサーバーに保存できるほか、音楽配信サービス「iTunes(アイチューンズ)ストア」で購入した楽曲や電子書籍、アプリを、保有する別のiCloud対応の端末にもダウンロードできる。アップルはネット接続できないオフラインの状態でも音楽やアプリが楽しめることを重視。これまで、他社が展開しているようなストリーミング配信を基本とする、クラウド型の音楽配信は手がけてこなかった。
 アップルは、パソコン「マック」を動かす「マックOS」も全面刷新する。「マックOS X(テン)」の新バージョン「マーベリックス」はiOSとの連携をさらに強化。地図機能を統合し、自宅や会社の「マック」で行き先や経路を調べ、そのナビゲーション情報を、iPhoneやiPadに送って見ながら移動するといった使い方ができる。

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